勉強の結果は「机に向かう前」に決まる 池田潤 著 2013年8月30日発行
・勉強していなければ結果が出ないのは当然のことです。しかし、勉強しているのに結果が出ない、というのは、明らかにその方法が間違っているのです。
・多くの人が「勉強したフリ」をしているだけで、実は「全く勉強をしていない」ということです。本人は勉強した気になっているのですが、実は勉強したことになっていないのです。
・勉強で大事なのは「形」ではありません。「中身」です。
・勉強したかどうかの基準は、「何を理解することができたのか」「どれだけ知識を頭に残したのか」「どんな問題が解けるようになったのか」という「中身」です。
・勉強したフリになっているだけだった、本当の意味で勉強しているわけではなかったのだと気づくことが、結果を出すための最初の一歩です。
・小手先のテクニックだけで、結果を出すことはできない。ノウハウを学ぶだけで、人生を変えることはできない。
・本当に大事なのは、あなた自身が変わること。あなたの意識、考え方、生き方を変えることこそが、勉強で結果を出すために、人生を変えるために必要なことなのです。
・「やる気」の本質とは、あなたが掲げる目標が、本当にあなたの心を震わせるような目標であるかどうかということです。本当にあなたがやりたいことなのか、ということ。
・あなたが本当にやりたいことを目標に掲げれば、自然に体が動きます。
・勉強というのは、本来最高に面白いものです。自分が本当にやりたかったことを現実にする最強のツールが「勉強」なのではないかと思うのです。
・勉強で結果を出すことができない原因は、たった2通りしかありません。
・勉強の量が足りない
・勉強の質が悪い
・「量」と「質」という2つの壁を乗り越えることができれば、勉強で結果を出すことができます。至ってシンプルな話です。
・勉強の「量」の壁については、「やる気」と「継続力」が関係しています。
・勉強の「質」の壁については、「勉強法」と「集中力」が関わってきます。
・やる気が出ないのにも原因があるし、集中できないのにも原因があります。その原因を知って、改善策を実行していけばいい。
・あなたが思っている以上に、あなたはすごい力を持っています。ただ、そのあなた自身が眠ってしまっているだけです。その眠っている本当の自分を叩き起こしてあげれば、人生のなかでより大きなことが達成できるはずです。
・机に12時間向かっていようが、100問解こうが、そんなことは重要ではないのです。大事なのは「何ができるようになったのか」という点だからです。
・多くの人は「形」で勉強したかどうかを判断します。これが大きな間違いなのです。まず、その考え方を改める必要があります。
・勉強というのは、「何ができるようになったのか」が全ての世界。どの問題集を勉強したとか、1日何問解いたとか、そういうことは全く関係のない世界。できることを増やすという目的を達成するための手段として、勉強に時間をかけることや、問題をたくさん解くということがあるだけなのです。
・思考停止の状態では、勉強しているつもりでも何も身に付いていない。勉強で結果を出すためには、とにかく「頭を働かせること」を意識しないといけません。
・勉強で結果を出せない人は「なぜ」を考えずにそのまま暗記する。「なぜ、そうなるのか?」ということがわかっていると、少しくらい形式の違う問題が出てきたとしても対応することができる。
・「同じ問題は二度と出ない」と思って勉強すると、自然にそこから原理原則を学ぼうとする。他の問題にも通用します。抽象的な解法を学ぼうとするのです。
・勉強量を増やすとは結局のところ、勉強以外の時間を減らし、勉強の時間を増やすというシンプルなこと。
・何をやめるか、ということを考えるときに大事なのは、「この活動は3年後の自分にどういう影響を与えているだろうか?」と考えてみること。
・勉強する時間がないとよく言いますが、多くの場合、それは事実ではありません。勉強する時間はあるのだけれど、勉強を優先していないだけです。他のことを優先してしまっていて、そちらに時間を使っているから、時間がないように見えるだけ。
・勉強時間を増やしたいのなら、心の中の優先順位を変えないといけません。
・形だけにこだわる人生に、いったい何が残るのでしょうか。
・大学に入るときも、就職するときも、資格を取るときも、考えるべきなのは、「自分はそれを手に入れ、何をしたいのだろうか?」ということ。その先に待っている実際の世界、実際の毎日を思い描くこと。そこで自分が情熱を持って取り組めるのか。やりがいを感じる毎日を送ることができるのか。そちらのほうが大事なことなのではないでしょうか。
・どうすれば強い願望を持つことができるのか。まずは、「自分はどういう人生を送りたいのか?」「死ぬまでに何をしたいと思っているのか?」いつも意識すること。意識しないと、日々の忙しさのなかですっかり忘れてしまいます。
・できると思うことをやるというのは、自分の可能性に自分で限界を作る考え方。さらにいえば、今の自分にできることが本当にやりたいこと、実現したいことであるかというと、そうでないことのほうが多いのです。
自分に聞いてみてください。「本当はどうしたい?」
・本当は自分の人生をどうしたかったのか?今の自分にはできないことでもいいから、こうなったら最高だ、ということを何でも書き出してみる。
・人間は知らないことに関しては、興味を持てない。だから、とにかく、「くだらない」という言葉を禁止にして、何でも経験してみること。経験を積み重ねると「あれもやってみたい!」「これも興味ある!」という風に思えてくるのです。
・自分がやる気を出すために家族と会話すると考えるのではなくて、家族のことを本気で思って接する。すると、元気になってやる気が出てくるのです。
・人は、自分が満たされたいと思っているときには満たされず、誰かを満たそうとしたときに満たされます。孤独な人というのは、自分の寂しい気持ちを誰かに満たして欲しい、といつも思っています。そして、そう思っているからこそ、満たされることがないのです。
・感情が乱されてしまえば、その時点で勉強という行動を起こすことができなくなってしまうのです。
・出来事の悪い面ばかり見る癖がついているから、感情が乱されてしまうだけです。そもそも「良い」「悪い」という判断も、周りの環境や時代、人々の考え方によって変わっていきます。
・自分自身をコントロールして相手に影響を与えることはできますが、相手を無理矢理「変える」ことはできません。
・起きてしまった出来事に一喜一憂してやる気をなくすのか。それとも、自分をコントロールし、すばやく対処するのか。あなた次第。
・大事なのは、「自分自身をコントロールすることはできる」ということ。そうやって自分自身にフォーカスし、良い状態を保っていると、不思議に周りの状況も自分が望む状況になっていくようになります。
・勉強で大事なことは、勉強にかけた時間でも量でもない。その時間に何を学んだか。集中していないと形だけの勉強になりがち。
・集中力を失わないためには、「時間のブロッキング」が必要。時間をブロックして、やると決めた活動のみに集中し、他の活動は徹底的に排除する。中途半端では意味がない。同時進行でやる癖があれば矯正すること。
・同時進行、マルチタスクは効率的に見えて、実は、集中力を分散させてしまう。マルチタスクは一切行わないこと。
・スマホやSNSに時間を奪われ続ける人生とは一刻も早くおさらばすること。
・休憩時間はストレッチをする。勉強期間中は特に肉体のケアが意識的に必要。勉強で集中力を保つには体力が必要。
・期限を決めることが集中力を発揮できる。期限がないものには人間は集中できない。
・同じ作業は避ける。「書く」「読む」「話す」のローテーションをすることで飽きが来ない。
・感情がネガティブになると集中できない。20分の散歩でもいいので、運動することで集中力を高めることができる。
・感情がネガティブになるときは、感謝できていないとき。今どういう状態でも、なにが起こったとしても感謝する。今の状況を感謝してみる。「ありがとう」と言ってみる。
・家族が元気でいること、健康に生きていること、愛する家族がいること、当たり前と思うと感謝ができない。当たり前ではないと思える心を持つことでポジティブになれる。
・継続することが高みへとつながる。継続するときに大事なのは、とにかく心理的なハードルを下げること。まずは10分でもいいからスタートする。
・小さな行動でも、まったく行動しないこととでは天地の差がある。小さなことでもきちんと評価する心を持つこと。
・「できない」「わからない」から勉強がつまらなくなっているだけ。「できる」「わかる」ようになれば、勉強は楽しくなる。だから、「わかる」ことから始める。
・凡人が非凡になるには、何か一つのことでも「続ける」こと。続けることが誰も追いつけないレベルに達する唯一の方法。
・自分が心からやりたいことを目標にすれば、自然と「やる気」も「集中力」も「継続力」もあがってくる。
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