2015/02/23

高杉晋作と坂本龍馬


世に棲む日日で高杉晋作が坂本龍馬にあった話が出てこない。
それでもう一度竜馬がゆくを読み返した。

五巻では出てこない。
ただ、世に棲む日日ではあまり出てこなかった桂小五郎が出ていた。
西郷吉之助も。

第六巻、たくさん会話しているではないか。
高杉晋作から龍馬に拳銃も贈っている。

伝えたい内容が違うから、別の小説には書いたから載せなかっただけなのか。

久しぶりに竜馬がゆくを読み返して、薩長同盟の部分は涙が出そうだ。

龍馬が「長州が可哀想ではないか」と西郷吉之助に行った場面。
確かにその通りだ。
その情に歴史はやっと動いた。

龍馬の人柄が大仕事を成し遂げた瞬間だ。

薩摩も長州も自尊心で自分の藩から抜け出られず、藩からの援護がない龍馬の方がどれほど可哀想か。
しかし、だからこそ藩のしがらみはなくより大きな日本という立場で見ることができたのも幸いではあるが。

あらためてこの時期にはキラリと光る魅力的な人物がいかに多いことか。
そして若くして散ってしまったことがとても惜しい。

2015/02/17

司馬遼太郎が好きな言葉

「沸騰」

明治維新前後の小説でよくお目にかかる。


留魂録 一粒の麦

吉田松陰の留魂録には、イエス様が語った一粒の麦と似たような話が出てくる。

自分を犠牲にすることで新しい芽を出し身を結ぶために。

吉田松陰のそれは麦ではなく米。

中身がある米か、ただのもみ殻か、自分が死んだ後にわかるだろうと言っている。

私も中身が詰まっている人間を目指そう。


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