それでもう一度竜馬がゆくを読み返した。
五巻では出てこない。
ただ、世に棲む日日ではあまり出てこなかった桂小五郎が出ていた。
西郷吉之助も。
第六巻、たくさん会話しているではないか。
高杉晋作から龍馬に拳銃も贈っている。
伝えたい内容が違うから、別の小説には書いたから載せなかっただけなのか。
久しぶりに竜馬がゆくを読み返して、薩長同盟の部分は涙が出そうだ。
龍馬が「長州が可哀想ではないか」と西郷吉之助に行った場面。
確かにその通りだ。
その情に歴史はやっと動いた。
龍馬の人柄が大仕事を成し遂げた瞬間だ。
薩摩も長州も自尊心で自分の藩から抜け出られず、藩からの援護がない龍馬の方がどれほど可哀想か。
しかし、だからこそ藩のしがらみはなくより大きな日本という立場で見ることができたのも幸いではあるが。
あらためてこの時期にはキラリと光る魅力的な人物がいかに多いことか。
そして若くして散ってしまったことがとても惜しい。
高杉晋作が小倉城を攻めた時も坂本龍馬と一緒にやってるじゃないか、竜馬がゆくを読んで再確認する。
返信削除世に棲む日日の高杉晋作像とちがいすぎるなあ司馬さん。
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